音域って一気に上がるの?(・・)

4日ぶりの更新であるが、、、
なんか、、、つい2時間ほど前のことだが、い〜い気持ちでお風呂で歌ってたら、昨日まで裏声でしか出なかったゲキレンOPの最高音のハイトーンの「ゲキレンジャ〜!!!」の部分がぽんと地声で出たぞ。
吃驚だ。
知らず低いキーで歌ってたんだろうかと疑うが、それは無い。アカペラで自分の音域に合わせてメロディをキー下げして歌うとかいう器用なことはオレは出来ないのだ。キーを下げた伴奏を耳で聞いてつられない限りキー下げは出来ないヘボなアニカラーなのだ俺は。アカペラで歌うと耳で覚えた原キーの歌い出ししか出来ず、出ないトコ出ないままの撃沈かオク下の二者択一なのである。
だとすると、何の予兆もなくぽんと出なかった音域にいきなり届いたということだ。
まさかなー、と半信半疑だが、もしやと思ってデカレンジャーをオリジナルオケで練習宅録してみる。
吃驚だPART2。
サビの裏声混ぜないと出なかったとこが全部地声で出た(・0・)
最高音はちょっと金切り気味というかしゃがれた発声なのだが、それでも地声で届いてる。
やっぱり、いきなり出ないトコが出るようになったのである。
更に確認作業。イノセントワールドを歌ってみる。
この曲もサビの途中で裏声に切り替えないと歌えない上、最高音が裏声でも届かない曲だった。・・・どうなったかというと、裏声に切り替える箇所が変わった。無理にそうしたんじゃなく換声点が以前より高くなっている。で、ぎりぎり裏声で最高音にどうにか届いてる。裏声の音域も上がってる。
この後調子に乗って「冒険者ON THE ROAD」「ララバイ」などを歌ってみる。やっぱり音域が上がって以前より余裕が出来ている。
どういうことか。
高い方へ音域上げようと、春頃から地味に練習してきた。三ヶ月スパンで徐々に出ない音域が出るようになっては行った。だが、じわじわと上がっていった感じであって、こんな一足飛びに音域が上がった事はかつてない。
大体、高音練習も最近はサボリがちで、もう一段低い曲(マスクマンEDね)の最高音がサボったツケで出なくなってた体たらくだったのだ。
なのに、はるかに高い音域がぽんと今日いきなり出た。何故だろう。
スポーツでは、ある日突然グンと上達するケースがある。テニスや野球などの球技で以前は打てなかったコースや球種の球がある日突然打てるようになるとか、そういう事があるらしい。
それは地道な練習の積み重ねである技巧を行い得る基礎力が高まっており、何かのきっかけでいわゆるコツを掴むという形で技術上達が表れるということらしい。
歌というか歌唱の発声も喉の筋肉運動だ。それからすると、スポーツの場合と同じ理屈の適用が利くのかも知れない。
ということは、最近はサボリがちだったとしても、それ以前の数ヶ月の地味な高音練習が、成果は目立たないが喉の基礎力は高めていてくれたということかも知れない。
お風呂で歌ったのが、ダイレクトなきっかけか。
たぶん、仕事明けの開放感いっぱいでリラックスしまくりの上、上手く歌おうとか一切考えず、ただ歌う心地よさに任せていたのが良かったのだろう。
緊張のきの字もなく、意識せずに偶々地声で最高音届かなかった曲を選び、また歌い切るために意図して裏声を使おうという気もなく歌った。それが良かったのだ。
一度出てしまうと、もう一度出るはずだと思うから出せる、反復再現が出来るのはそういうことだ。イメージングがあってそれを再現する技術の方が後からついてくる。これが単に思い描けばその通り出来ると言うほど単純じゃなく、無理なく自然に行い得る技巧とイメージングが合致する手触りのあるレベルでないと出来ない。いわゆるそれがコツというヤツだな。
これで終わりじゃない。上達の経過のひとつだろうし、音域届いた曲の発声をもっと綺麗にするとか、地味で道のりの遠い課題が控えている。
ただ、新鮮な驚きがあった。練習を続けていけば、またある日こんな上達の手応えを掴む快感を得ることが出来るか。それを考えると励みになるというか、歌うことがまた楽しくなる。